年末からお正月まで福岡に行っていました。 ヒコーキに乗って行くのですが、電車に乗ったり、モノレールに乗ったりすると、ネルの家からおじいさんの家まで5時間近くもかかります。 この間水も食事もありませんし、ヒコーキに乗るときは寒い貨物室に入れられるのでたまりません。 それでも、何日もペットショップに預けられよりは、まだましなので我慢しています。
では、先月のつづきをお話しします。
わたしが、みんなの帰りを待ちくたびれて寝ていると、日が落ちかけた頃になって三人は帰ってきました。 パパは、寝ているわたしを見つけると、器にキャットフードを入れ、牛乳の代わりに置きました。 おなかが空いていたので、早速食べようとしましたが、乾燥キャットフードは子猫のわたしには堅すぎて、ほんの少しずつしか食べれません。 苦労して噛み砕いていると、ママが水をかけてふやかしてくれました。 わたしの様子をみていたパパは、缶の中の新聞紙がそのままななのを見て、片づけをしなくていいことを喜んでいるようです。
食事が終わって、「何をして遊ぼうかな?」と考えていると、手を洗いに洗面台へ行ったママが、お風呂場の前がくさいみたいだと言い出しました。 パパが大あわてでとんでいき、しきりに辺りをしらべています。 風呂場の辺りを嗅ぎ回っていたパパが、まもなく足ふきマットが少ししめって臭いことに気づいた様です。 ママとパパは大騒ぎになりました。 タカシまでがとんでいって様子を見ています。
ママが「この猫はトイレを使うことをしつけられていないのかしら? マットを捨てて、トイレの場所を教えこまなくちゃいけないわ!」といっています。 パパは、わたしを家に置くことを決めた責任を追及されないように、言葉を選びながら「新聞紙のトイレがいけなかったのかも知れないから砂を買ってくる。」と言うと、すぐにそとへ出ていきました。
わたしは、「ちゃんとしたトイレを用意しなかった方がいけないので、何も謝ることはない」と思い、そのまま知らんぷりをして寝ていました。 パパは、紙を丸めて粒にした「ペーパートイレ」を買ってくると、わたしの首をつまみ上げて足ふきマットに連れていき、頭を叩きました。 そしてこんどは、わたしの鼻を缶に入れた「ペーパートイレ」に押しつけて、何度も前足で掻くまねをさせて「おしっこはここでするんだよ!」といいました。
わたしは、すっごくあたまにきました。 ニワトリだったら鶏冠にきたと言うところです。 ちゃんとしたトイレを用意もしないで、お客様のわたしを置き去りにして遊びにいっておきながら、困ったあげく一番良さそうなところで用を足したわたしを叩くなんて、最低です!
猫にとって、首筋をつかんでつるし上げられるのはとても苦しいことなのです。 人間が同じことをされたらどんなに苦しいか考えてみるべきです。
わたしは、すでにトイレの場所を「お風呂場の前」と決めてしまいましたし、匂いも残っているので、そう簡単にパパの言うことを聞くわけにはいきませんでした。
わたしの近影です。 近頃寒いので、膝掛けに入って寝ていました。 写真を撮られそうになったので起きようとしたのですが、間に合いませんでした。
ネルが役に立つと思っている本
吉田信彦&S2「Macでやさしくインターネット」(中経出版) ・・・ これは、すばらしく親切な本です。 ネルはこの一冊のおかげで、インターネットからホームペイジ作りまで一人でできました。(必要なソフトも付いています)