お天気の良い休日、公園にでかけました。
春眠暁を覚えずなんていいますから、運動不足を気にしないでお昼寝ができるように木登りに挑戦しました。
三月になるとともに南風が吹いて暖かくなりました。 沈丁花の花が咲き、忘れていた香りで長かった冬の終わりを実感できるこの頃です。 わたしの食べる冬野菜カラス麦の葉が堅くなりはじめました。 やがて、夏野菜のネコジャラシの新芽が待ち遠しくなります。
カラス麦のついでに堅いお話になりますが、今年の冬、茶色の服を着た人が目立ちました。 「不景気になると茶色の服と映画館が流行る」というのを聞いたことがありますが、いまどき映画館は別にしても世相と色彩には関係あるのでしょうか? ファッション界に「流行色を決める会」とかいうのがあって、流行させる色を決めるなんてこともききましたがほんとうでしょうか? 原因はともかく、茶虎猫のわたしは今年の流行色ですから、家族からもっと大切にあつかわれてもいいのではないかと思います。
先月のお話しのつづきです。
「ねる」という名前を付けてもらいましたが、しばらくは何となくなじめませんでした。 今となっては昔の名前を思い出すこともできなくなってしまいましたが、家族から「ねる」と呼ばれ始めたとき、自分の名前だと感じることができなかったのを覚えています。
月曜の朝、ママに「ねる」と呼ばれたとき「誰のことかな?」と戸惑ってしまいました。 ちょっとびっくりしてじっとしていると、ママがわたしの方を見て「ねる」と呼ぶので走って行ったらご飯をもらえました。
ママやパパの話では、「ねる」がわたしの名前なのだそうです。 絵本の「こねこのねる」もたしかに「ねる」です。 わたしには、「ねる」だと福音館という本屋さんの絵本の猫の名前そのままでつまらなく思えます。 それに、その絵本はディック・ブルーナという外国のひとが書いた本ですから、ほんとうは外国語のはずです。 そう思ってタカシの本箱をしらべてみたら原題が「poesje nel」と書いてありました。 オランダの本です。 わたしにも「nel」ぐらいはわかりますので、なまえは外国風で「ネル」の方がかっこいいとおもいます。 世の中にはひどい人がいて、「いつも寝ているから”ねる”なんだろ。」と言われてしまいした。
アイデンティティーというものも大切なので、ローマ字で書くときは「NERU」がいいと思っています。(ローマ字はラテン語の文字ですから「nel」では「ネル」とよんでもらえるか心配です。 有名なネロも「NERO」と書くようです。)
来月は、わたしの決めたえらい順がどうしてママ、パパ、ネル、タカシなのかについてお話したいとおもいます。
つづく
春が近いとはいってもホットカーペットは、お気に入りの場所です。
せっかく寝ていたのに、シャッターの音で起こされてしまいました。