3 月 の ネ ル 物 語

 3月です。 日差しも強くなり少し春めいてきたこの頃、木蓮の花が開き始めました。
 春は、あちらこちらに変化をもたらす季節です。 小さい頃ネルと兄妹みたいだったタカシも今月で15才、4月には高校生になります。
 ネルがいなくなりもうすぐ2年、我が家の家族となることで少し幸せになれる身よりのない動物と出会えれば良いと思っています。

今月もネルの遺稿を掲載します。 読んでやってください。



(日だまり)
 「日だまり」なんと暖かく優しい言葉でしょうか!
わたしは、日だまりがだいすきです。 地上の生命にに恵みをもたらす陽の光が降り注ぎ、冷たい北風を避けることのできる場所。 真っ先に春の草が芽吹くところ。 わたしたち猫にとって日だまりは最高の場所です。
 朝ご飯をたくさん食べて淡い陽光の日だまりで横になる。 昼御飯をたくさん食べて午後の日差しにうたた寝をする。 世の中にこれほどすばらしいことがあるでしょうか!
 もちろん、夏の暑い日にそよ風の通る大樹の陰で昼寝をする、それもすばらしいことにちがいはありません。 でも、日だまりのほのかな暖かさには生命の源を感じてしまうのです。
 わたしたち猫は太陽の光を必要としています。 太陽の光は骨に大切なビタミンを供給してくれて、大切な毛を消毒してくれて、心にやすらぎをもたらしてくれます。 わたしも早く春の野原へ連れていってもらって、木登りやひなたぼっこをしようと思います。


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