以前、日本のどこにでも見ることのできた一面の菜の花畑はどこへいってしまったのでしょうか? 近頃、メダカが絶滅危惧種になってしまったそうです。
春の小川にはかならずいたメダカ・・・・・また元気に帰ってきてほしいものです。
今月もネルの遺稿を掲載します。 読んでやってください。
(鰹節スパゲティー)
東京は築地と言う中央市場から晴海通りの方に行く小路に、乾物屋さんが軒を並べていて、店先にはところ狭しと鰹節が山盛りになっているのだそうです。(さすがに花の都、東京には蕨と違ってまるで天国の様なところがあるものです!)
わが家ではここで安く鰹節を買ってきたりして、ときどき休日の昼に「鰹節スパゲティー」なるものを食べます。
これは、茹でたてのスパゲッティーに鰹節をたくさん載せて、マヨネーズをかけて更にお醤油を落として食べるのです。(家族の話では、椎名誠さんの本に載っていた鰹節の食べ方で、見かけ倒しの絶品なのだそうです)
お昼ご飯が 鰹節スパゲティーの時は、スパゲティーを茹でるお湯を沸かし始めると同時にパパが鰹節を削ります。 わたしは耳が敏感ですから、鰹節を削る音がすると家の中のどこにいてもすぐにわかります。 わたしは匂いに対してはさほど敏感ではありません。 その点は、犬どもと我々ネコの違いなのです。 でも音には敏感です。 缶詰の空くシュという音だって、家のどこにいても聞き逃しません。
シュシュシュという鰹節削りの音が聞こえても、すぐには出来ていないので走って行く必要もありません。 鰹節削りの音を聞いたらお昼寝から目を覚まして、あくびをして、伸びをして、ゆっくりと歩いてリビングへ行くと少し鰹節削りが出来た頃になります。
わたしは上品なので、パパの横に行ってじっと座ります。 じっと待つのです。 わたしが見上げるとパパも横目でわたしを見るのですが、大抵パパは知らんぷりをします。
失礼な態度ですが、はしたない真似をしてはいけないのでそのまま待ちます。 上を向いて鰹節を削る手元をじっと見つめます。 大抵の人は、ここでネコの気持ちを汲んでくれると思うのですが、パパの場合は無視することが多いのです。 無視されたときは、ミーと小さな声で呼んでみます。 この時は、細い声で長めに言わなくてはなりません。 ささやくように言うと成功の確率が高いのです。 うまくすると、この時に鰹の粉になったのをもらえます。 ダメなときは太い声でミーと言います。 それでもダメなときは、パパの足を手で軽く叩いてみます。 さすがケチのパパも鰹節をひとつまみくれます。 ひとつまみの鰹節は一口で終わってしまい、夢中で食べると良く味もわかりません。 また、パパの足を手で軽く叩いてみます。 またひとつまみもらえます。
そんふうにして何回となくもらっていると、ママに見つかって「出来るはじからネルにやっていたら、いつまでたっても鰹節ができないでしょ!」とパパがしかられます。
これはパパが悪いのであって、私のせいではありません。 第一に、くれたのはパパです。私がとったわけではありません。 第二に、もっと頑張って鰹節を削っていれば私にわけても大丈夫なのです。
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