梅雨も終わりが近いのか、先月下旬には西日本を中心として豪雨が降りました。
関東地方は、久しぶりに晴れ間がのぞいた7月の初日でした。 じめじめしても涼しい梅雨がよいか、猛暑でも晴れた夏が良いか迷うところではありますが、そろそろ梅雨明けが待ち遠しいこのごろです。 梅雨空に咲いた芙蓉の白い花が、鬱陶しい気分を少し晴れさせてくれました。
今月もネルの遺稿を掲載します。 読んでやってください。
(ノミ)
わたしはノミが嫌いです。 家族もノミがきらいです。(でも我が家では、わたしのノミに家族が刺されたことは一度もありません。 もしかすると猫のノミと人間につくノミは違うのかもしれません?)
私はいつも家の中に住んでいるので今はノミがいませんが、以前、外で遊んだ後なんかノミがついて来てきたことがありました。 ノミどもは、私たち猫の毛皮の中に住みつこうとするのでやっかいな存在です。 私たち猫は足で撹くか、口で噛んで退治するのですが、連中も私たち猫のことを知っていて、歯で噛めないところに集まったりするので、やっつけるのが大変です。
ペット屋さんには、ノミ取り首輪などと言うものもあるそうですが、わたしの健康に害があるかも知れないとの理由で、我が家ではノミ取り粉や首輪などの薬品類は使っていません。
ノミ取りシャンプーもありますが、最近ではつかいません。 これは、予防として使うのには効果があるかもしれませんが・・・
我が家では 定期健康診断として、パパがノミ取り専用の櫛を使ってノミの検査とノミ退治をします。(ここ何年間もノミなんて見つかったことはないのですが・・・・・)
パパが暇な休日、私が居間でくつろいで気持ちよく毛繕いをしていると、突然前足を捕まえて膝に載せられることがあります。 この場合、二つのことが考えられます。 まず爪切りです。 そしてあとひとつがノミ取りです。 どちらも迷惑なことですが、ノミ取りの場合は、バケツと専用の櫛(ペット屋さんで売っています)が用意されているのですぐにわかります。 「来たな!」と思いますが、逃げてもすぐに捕まるので余程のことがない限りはあきらめます。(パパはママに言われてやっているので、私が逃げてもしつこく追いかけて来るからです)
私を捕まえたパパは、新聞紙の上に座らせて櫛でたんねんに私の毛をすいていきます。 もしも、ノミがいるとこの櫛に引っかかって逃げれなくなるのです。 引っかかったノミは、中性洗剤をうすく溶いたバケツの水に落とされます。 ノミどもは、中性洗剤の入った水のなかでは、すぐに死んでしまうのです。
捕まえたノミは絶対につぶしてはいけません! 白い卵を抱いたメスのノミをつぶすと、卵が飛び散ってよけいにノミが増えてしまうのです。(以前、捕まえたノミをつぶしていたら、いくらとってもいなくならないことがありました。)
わたしは、毛をブラッシングしてもらうのは嫌いではありませんが、ノミ取り用の櫛だと摩擦が大きくて、しつこくされると飽きてしまいます。
飽きてきたときは尻尾をせわしく振って、やめてほしい気持ちをあらわします。 敏感な人はここで気がついてやめるはずです。
わからない人には、激しく尻尾を振ります。 そてでもダメなときは、尻尾で床を叩きます。 これは、大変な不快感をあらわしているのです。
大抵の人はここでやめるのですが、うちのパパの場合、私の気持ちに関係なく徹底的にノミの検査をしたがるので、無視されることがあります。
そのときは、振り向いてにらみつけます。 さらにやめない時は、ニャと短く言って警告を発します。 なおもやめないときは、軽くかみつきます。 これは、私たち猫の世界では非文明のワカランチンに対して仕方なくするサインです。
それでもどうしてもやめない時は、うしろ足で蹴って逃げることにしています。
いつも家の中にいる私にはノミなんていないのですから、ノミ検査もほどほどにしてほしいものです。
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