例年になく夏らしい夏。 まるで絵に描いたような今年の夏も漸く終わりに近づきました。
鋭い日差しが照りつけ、毎日のように夕立が降って雷が鳴り、暑いけれど季節を満喫させてくれた今年の夏でした。
4ヶ月になろうとするパスカルは人間の年齢にすると小学校低学年。 悪童ぶりを発揮して走り回ったり、永久歯が生えてくるのがかゆいのか、家族に噛みついたり(甘噛??)することしきりです。(ペットを家族にするのも時に大変です!)
そんなパスカルもネル同様、勝手にパソコンのスイッチを入れたり、マウスで遊んだりし始めました。 気をつけていないと、いつの間にやらパソコンの電源が入りパスカルがマウスで遊んでいます。 我が家のMacはキーボードにプッシュ式スイッチが付いていて、猫が足で踏むだけで電源が入ります。 マウスの動きが好きなパスカルは、ネズミに見立てて転がしてときどき叩いたり、押さえたりしています。 どうも我が家の旧式Macは「猫でもできるマッキントシュ」のようです。
今月もネルの遺稿を掲載します。 読んでやってください。
(テレビ)
わたしたち猫もテレビも見ます。 わたしたち猫がテレビを見るのは人間と同じです。
ただ、好きな番組が少し違うだけです。
家族は人間の出てくる番組が好きですが、わたしは鳥やネズミなどの小動物や自然の風景の出てくる番組が好きです。 家族は人間の音楽が好きですが、わたしは小鳥のさえずりや動物の鳴き声が好きです。 たとえば、熱帯雨林の鳥類を取材した記録番組とか動物王国などは、教養にあふれた良い番組だと思っています。
家猫のわたしにとって、テレビを見ていると外へ遊びに行ったみたいな気分になれるのです。 少し残念なのは、夢中になってブラウン管に飛びついた時、一気に現実に引き戻されてしまうことです。 そして、そんなときに限ってタカシが見ていて「ネルはバカだな! 小鳥がテレビに写っているのを本物だと思っている。 テレビだっていうこことがわからないのかな?」などと言ったりします。
テレビに夢中になるのは人間だって同じです。 テレビを見て笑ったり、手をたたいたり、怒ったりします。 試合の結果が気に入らないと腹を立ててテレビのスイッチを切ってしまったり、ときにはそれでもまだ収まらずにわたしに八つ当たりします。
これは言うまでもないことですが、わたしたち猫だってテレビに写っているのが本物でないことぐらい知っています。 テレビからは風や香りが出て来ません。
わたしたちも人間と同じで、つい楽しくなって夢中になってしまうだけなのです。
そんなわけで、わたしがテレビを楽しんでいることを良く理解できていない我が家の家族は、テレビが人間だけのものだと思っているようです。
わたしも家族の一員なのですから、せっかくテレビを見て楽しんでいる時に勝手にチャンネルを変えるのは許せません!
わたしたち猫にもチャンネルを選ぶ権利があるはずだと思っています。
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