先月、冬が寒くないと不安だなどと書いたら、2月の後半にはずいぶんと寒い日がありました。 近所のスポーツクラブの植え込みに咲いているパンジーも、なんとなく縮こまった様に見えます。
でも、春はもうすぐです。 梅は咲いたし、桜は・・・・・
今月もネルの遺稿を掲載します。 読んでやってください。
(寒い日)
冬の夜、わたしはベッドで寝ます。
世の中には、専用のホットカーペットや、ヒーター入りの猫つぐらを持っている猫もいるそうですが、我が家ではそんなものは買ってもらえません。 わたしは、自分で工夫して冬の寒い夜を過ごさなくてはならないのです。
そこで、家族のベッドの布団の上で寝ることにしています。
ママやパパが寝静まった頃を見計らって、そっと布団の上に乗るのですが、布団が平らでないので最初に足踏みをして「地均し」をします。 家族には、この「地均し」の評判が良くありません。 わたしの体重が、片方の足に集中的にかかって重いと言うのです。 わたしの体重はたったの5キロしかないのですから、それは言いがかりというものです。 家族の虫の居所が悪いときに、わたしが足踏みを始めると足で蹴飛ばされたり、布団から落とされたりします。 そんな時は、少し待ってから同じ事をやると良いのです。 夜行性のわたしは夜に強いので、家族が眠りに就くのをまって地均しをします。
寒い日は、誰か家族の胸の上や、お腹の上が暖かくて快適です。 大抵の場合は、安定性の良いパパの上を選びます。
それでも、どうしても寒くて仕方のない夜は布団の中にもぐり込みます。 本当は重い布団の中になんて入りたくはないのですが、暖かさにはかえられません。
休日の昼間、パパがテレビを見ながらリビングでうたた寝をする時は、そっと上に登ります。 うたた寝をしているパパの体温が下がって、風邪を引いたりしないように心配してあげるのですが、わたしも暖かくお昼寝ができるからでもあります。
あまりみんなに理解されていませんが、わたしは家族の健康も考えてあげているのです。
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ネルの小屋ばっくなんばー
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