梅雨のまっただなかといった毎日です。じめじめした日が続くと、あと一月余りとなった戸田の花火大会が待ち遠しくなります。花火が打ち上げられるのは荒川の河川敷ですが、我が家から遠く臨めていた緑の荒川土手は、都市化のために橋や水門の建物しか見えなくなってしまいました。
今月もネルの遺稿を掲載します。 読んでやってください。
(幼稚園バス)
家族の朝はあわただしく始まります。
タカシの小さかった頃、幼稚園バスが来る8時までに朝御飯とお支度をすませて集合場所へ行かなくてはなりませんでした。幼稚園バスに遅れると、ママが自転車でタカシを遠くの幼稚園までつれて行かなくてはいけません。わたしが早起きしてお腹を空かせてまっているのに、ご飯が空になっていてもあとまわしにされます。一方では大慌てで支度をするパパに踏みつぶされそうになることもあります。背が高いせいか、足下を見ないで部屋の中を動き回るクセのあるパパは、ときにたいへん危険な存在です。まともに踏まれたらわたしたち猫は即死してしまうに違いありません。
会社へ行くパパと、タカシをお支度させて幼稚園バスに送って行くママとが交錯した以前に比べ、近頃では朝の騒動がすこし穏やかになりました。
次の頁
ネルの小屋ばっくなんばー
今月のネル物語
ひょうしのページ