2000年4月のパスカルのおもちゃばこ


 こんにちは。 パスカルです。
 突然だけど、ぼくは今日はじめて「桜の花」をみたよ。
と言っても、パパが外から桜の花を2つ持ってきてくれて、クンクン匂いを嗅いでみただけなんだけどね。 桜の花がいつ咲くか結構重要なことらしく、近所のどこの桜がもう咲き始めたとか、どこそこはもう花見の人で賑わってるとか、パパとかあさまはこの頃、よく話をしてるよ。 桜の花は、なんとなく甘い香りがしたし、木にたくさん咲いているのを見るのはきれいだろうなあ・・とは思うんだ。 でも車に乗せられて見に連れてゆかれるのは・・・ちょっといやかもナァ。
 ところで、ぼくの家の人たち3人を、パパ、かあさま、にいちゃんと呼びわけてるのは、知ってるよね。 ぼくは(素直な性格だから)、最初にこの家に来て、人間のことばもまだわからない頃に教わった通りにそう呼んでいて、ちっとも不思議に思わなかったんだけど、よその人からみると、この呼び方は調和がとれてないらしい。 「かあさま」という呼び方だけミョーに浮いてるらしい。 なぜかなって考えてるときに、たまたまうちに来たかあさまの友だちがついに真相を教えてくれたんだよ。 かあさまは実は大島弓子って人の作品、それも「チビ猫」が出てくる「綿の国星」の大ファンで、ぼくに「かあさま」とよばせることで漫画世界のというより大島弓子ワールドの住人になりきった気分でいるらしい。 にいちゃんが聞いたらせせら笑うよ、ったくもう。 ぼくもちょっと反抗して、今度から「おかん」と呼んでやろうかな。
 では又、来月ね! 



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