2000年9月のパスカルのおもちゃばこ
こんにちは、パスカルです。
9月になって、兄ちゃんは学校へ行く生活が始まった。
実は、暑い季節になってから、僕はちょっとでも風の通るところを求めて、家の中をあちこち移動してたんだけど、一番いいのが兄ちゃんの部屋のベッドの下だったんだ。 でも兄ちゃんは、僕が部屋の中のものをいろいろ散らかすといって、すぐに追い出すんだよ。 これからは兄ちゃんがいない時には、いつでもそこにいられるよ。 でも、涼しくなるから、もうそんな必要もないのかな? でも、夏の疲れをいやすためにしばらくは気に入りのベッドの下でボーッとしていたい。
夏の疲れなんてものが僕にあるのかって?
もう、死にそうなくらいひどい目にあったんだよ。
まず最初は戸田の花火大会、怖い音がするし、わけのわからない光が空いっぱいにあるし、理解できない不安でいっぱいの僕だったのに、何と母さまは「パスカルも一緒に見よう」とか言って、ベランダに連れてったんだ。 急いで部屋に帰りたかったのに、いつまでも放してくれないから、困ったなと思った瞬間おしっこをしてしまった。
その後、こわいことがあると、すぐにおしっこに行きたくなってしまったんだよ。
信州の家に連れていかれたときもそう。 大体、家の外に出るのが嫌いだし、車に乗るのはもっとイヤだし、まして、どこに連れて行かれるかもわからないんだよ。 かごに入れられてたんだけど、外に出られなくて・・・・・・仕方ないだろ、そこでおしっこをするのは。 家のひとたちは、「うちの猫はこわがりで臆病で、こわいことがあるとおっしっこをチビってしまう」なんて人に吹聴してひどいよね。 僕がトイレに行きたい時に、いつものトイレが使えない位置に僕が置かれているってことが悪いんだってわからないのかな。
信州の家は、古い古い大きな家で、いつもの家と匂いも部屋の感じも違うし、僕は家の人たちが寝室にしている部屋に3日間じっとしてた。
そして、帰りは又、いやな車に乗ってやっと戻れたんだ。
臆病だとかいろいろ不名誉なことを言われたから、僕もちょと意地になってて、帰りの車のなかではライオン座りをして、ぐっと頭を持ち上げてた。 すると、家の人たちは「今頃になってこいつ、威厳を保とうとしているよ」だってさ。 勝手に連れ回して、いい気なもんだよね。
そういうわけで、僕は今、夏の疲れをいやすべく、うとうとしたり、食べたり、遊んだり、いつも以上に気ままに過ごしてるんだ。
来月はもっと元気になってるかな。
では、又ね。
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