2002年7月のパスカルのおもちゃばこ
こんにちは、パスカルです。
梅雨に入ってずいぶんたったね。僕は外出しないから、雨降りでもあんまり関係ない生活みたいに家の人は思ってるかもしれないけど、空気がじっとりしてると何となく気分がスッキリってわけにはいかないね。すかっとするために壁面三段跳びや、兄ちゃんからもらったスーパーボールを使ってのドリブルで、僕はストレス解消してるよ。
ワールドカップは終わっちゃったど、家の人たちがサッカーの中継をTVで見ていることが多かったから、僕もいろんな国の選手の動きを見てボール遊びの技を鍛えたんだ。
「あ、今日は昨日より上手くなってる」「壁のこんな高いところまで飛び上がれた!!」と思って、悦に入ってやるのが、家の人には不満らしい。「パスカル、うるさい、静かに」とか「夜は階下に響くからダメ!」とか言われちゃう。パパに至っては「爪が伸びてて気持ちが悪いんだろう」なんて勝手に憶測して、必ず邪魔をするんだ。
あげくの果てに、僕が気持ちよく眠っているときに限ってゴツゴツした手で捕まえに来て、「紳士はきちんと爪を切るものだ」などと言って、無理矢理爪を切ろうとするんだよ。だからこの間は思いっきり指をかんでやった。赤い血がたくさん出てこれには僕もびっくりしたけど、向こうが悪いんだからね。次の日の夕方、「パスカルにやられたところがはれてきた」と大騒ぎしたパパは病院で破傷風の注射(ざまあみろ。パパは何より注射がこわいんだったね!!)をされてたくさんの薬、抗生物質やら消炎剤をもらって帰ってきた。これに懲りて、もう僕の安眠を妨げたりしないでほしいね。
特に缶詰をたらふくたべてる夢を見ているときにはね。
兄ちゃんも、僕を部屋に入れてくれなかったり、兄ちゃんの胡座の中からどかしたり、ときどき意地悪するから軽くジャブをお見舞いしたら顔に細くひっかき傷が出来ちゃった。ごめんネ。ちょっと悪かったね。
では又、来月ね。
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