2002年10月のパスカルのおもちゃばこ


 こんにちは、パスカルです。
 雨が続いているせいで、毎日どこかへ出かける用事のある家の人たちは、朝になると必ず天気予報を気にしてる。雨の中、傘さして歩くのがイヤなら出かけなきゃいいのにって僕は思ってしまうけど、それでも出かけなきゃならないなんて、人間って大変だね。

秋の長雨だろうが台風だろうが、家に居続けてる僕にしてみれば、涼しくなって過ごしやすくなったのは大歓迎。食べものはおいしいし、眠るのにも丁度いい気候だし。でも、せっかくうつらうつらと夢気分でいると必ず邪魔が入るのも事実。このごろ、やたらと来客が多いんだよ、この家は。何時間かいて、お茶や食事を一緒にするお客さんじゃなくて、家のあちこちを修理に来たり(築16年のマンションだから?)、物を届けてくれたりする人たちがすごーく増えたみたい。僕が寝ていようが食事をしてようが、2・3人でワサワサッと来られると、とても怖くなって、情けないことにしっぽが太ーく(スカンクのしっぽみたいに、といつか兄ちゃんに言われた)なってしまうんだ。
夜はそんな人たちもほとんど来ないから、夕飯のあとは僕だって安心してスヤスヤと眠りたい・・・でも、そうはいかないのが僕の家で、何しろ、パパが帰ってくると「パスカル、元気かあ?」とまるで、”あまんじゃく”が瓜子姫に向かって「あそぼうやあ」と寄ってくるみたいに、ガサツな手を伸ばしてくるんだぜ。カンベンしてよ、もうーって感じだけど、キャットフード以外に食卓のものを取り分けて僕にくれるのはパパだけだからなあー。複雑な気分。
             では又、来月ね。

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