2004年4月のパスカルのおもちゃばこ
こんにちは パスカルです。
家の周りは、古い大きな桜の木のあるおうちが多いんだよ。でも、桜の花はそろそろおしまい。
僕が窓ごしに見るお隣の庭では、今日はハナミズキが満開だよ。周りの景色はきれいだし、陽気もいいし気分がよくて、いくらでも眠れるような、ありがたい季節なんだけど・・・本当のところは、僕は怒ってるんだ。
また。置き去りにされたんだ!!土・日・月と三日間も!!
正確にはパパは残ってたけど月曜は会社に行ったから置き去りと一緒。なんでも、兄ちゃんはこの間大学生とかになったらしい。で、大学が始まる前にかあさまの実家とやらに2人して、行ってたんだって。
玄関のところまで行って、じっと待ってても帰ってこないし、物音がするたびに「お耳ピン!」になって
構えててもパパしかいないし、月曜日は朝から暗くなるまで僕一人。下のおばあちゃんの気配はしてたから、何かの用でかあさまがそこにいるのかなって思って、玄関のところで思いっきり啼いてやったら、おばあちゃんがドアを開けて来てくれて、「こわかったの?」って電気をつけてくれたけどね。パパは、途中まで2人を迎えに行ったらしく、遅くなってから3人でご機嫌で帰ってきたよ。
僕は、飛行機をはじめ、乗り物は嫌いだし、家の中が一番好きだから、一緒に連れてってくれると言われても遠慮したけどね。家の人は僕のことなどお構いなしに、勝手にて出かけるから、腹が立つよね。
そういえば、古い博多弁で「腹がたつ」ことを「ぞうのきりわく」というんだって。ぞうといってもElephantじゃないよ。内臓の臓(ぞう)だよ。「臓の(が)切り沸く」って凄い語感だね。「腹わたが煮えくり返る」よりもっとすさまじい感じ。何度も福岡に行ってる兄ちゃんも、このことばは今回初めて知ったらしいよ。面白がって教えてくれたけど、置いてかれてそれこそ僕は「ぞうのきりわい」たよ!(おかげで今月は遅くなっちゃったね。今月の写真は1階のおばあちゃんの所で撮って貰った。)
では又、来月ね。
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