2006年9月のパスカルのおもちゃばこ


 こんにちは、パスカルです。
 9月になったね。うっかりしてたけど、この時期は僕にとって災難の時期なんだ。
 毎年のことなんだけど、ワクチン注射のために病院へつれていかれること。「パスカル宛にこんなに可愛い葉書がきたよ〜」とかあさまが言ってたような気がしてたけど、「僕には関係ないね」と無視してたのがまちがい。あれよあれよという間に車でダクタリ病院に連れていかれ、注射のついでに爪も切られ「ダイエットは成功してますか?」なんて聞かれるハメに。
 今年はもう1つ、コーちゃんとの遭遇。この時期はまだ暑いからパパはすぐに玄関を網戸にしたがるんだ。でも、普通のドアと違って網戸はやわにできてるから、僕がちょっと力をかけるとあいてしまうんだ。
夜の庭をちょっと歩くくらいは僕にもできるから、玄関から家の庭に出て「さて、門の方へ行こうか、裏の物置の方へ回ってみるか」なんて思ったときに別の猫に出遭ったんだよ。
 僕の家の庭なのに、そいつの方がいばってて、「おまえよく知らない顔だな」って感じでにらみつけるんだよ。僕は別に敵意なんてもってないから、「君、誰?」って感じでキョトンとしてたら、そいつはますます頭にきたみたいで、ウーっておどすような声をかけてきたんだ。ぼくも負けないゾって感じでフーって言い返してたら、その声をききつけたパパがきて、僕は家に連れ帰られたんだけど、その猫はこの辺りの何軒かの庭を我が物顔にのし歩いてる半飼半ノラの「コーちゃん」って奴だったんだ。
 かあさまは、はじめ「コーちゃん、コーちゃん」って呼ぶ、どこかの小母さんの声だけをきいてて、人間の子供を呼んでると思ってたらしいよ。でも暑い時期に窓をあけてたら、「コーちゃん」と呼ばれて「ニャオー」って啼き声がきこえて、猫の名前ってわかったんだって。あのままにらみあってたら怪我をしてたかも。
 よかったと思いながら兄ちゃんの部屋でのんびりしてる僕です。
                                 では又、来月ね。

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