2006年10月のパスカルのおもちゃばこ
こんにちは、パスカルです。もう10月だね。
今日は気持ちのよい秋晴れ・・・ベランダでゴロゴロしようと思って一歩踏み出したら、昨夜までの大雨のせいでまだ湿ってたよ。
昨日は台風のせいで、ものすごい雨と風だったんだ。傘も役に立たないほどって状態で、何もこんな日に出かけなくても・・・って僕は思ったけど、パパは会社へ、兄ちゃんは学校へ、そしてかあさままで「運動してくるね」とスポーツクラブへ行ってしまったよ。
一人で部屋の中にいると、雨の音も風の音もこわいものにきこえるし、せめて食べものだけはたくさんあるって安心感がほしかったけど、うかつにかあさまが足し忘れていったせいで、僕はこころ細くて仕方なかったよ。夕方のいつもより早い時間に空も暗くなったし、階段のところで啼いても誰も帰ってこないしね。かあさまが戻ってきたのは6時くらいだけど、門のところのつる薔薇とミモザが風に倒れて道をふさいで、大変な目にあったらしいよ。薔薇の棘と戦いながら何とか上に押し上げて、地を這うようにかがんで中に入ってきたんだって。その後パパが帰ってきて少しだけ修復してくれたらしい。兄ちゃんはさらにその後戻ってきて、「足が長いから地を這わなくてもまたいで通れたよ」と言って、かあさまにくやしい思いをさせてた。
ついでに言うなら、昨日は十五夜だったんだ。もちろん、お月さまは見えないけど、家の人たちは「お月見団子」を食べて楽しそうにしてたよ。僕には「お月見缶詰」は出なかったけどね。
憤懣やるかたない僕が、夜中にワオンワオンと啼いて抗議したら「パスカルうるさい。そんなに悪い子なら1階のおばあちゃんちに養子にいくか?そしたら毎日缶詰のごはんかもしれないよ」なんて言われた。
では又、来月ね。
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